桐山照史主演の音楽劇『マリウス』が素晴らしかった話
今日でヒゲ照史くん見納め...ということで、今更ながら音楽劇『マリウス』の感想を残しておこうと思います。
音楽劇『マリウス』を観終わった一言目、
「かっ...っっこいい...!!」
でした。
もちろん、照史くんが!!
もうかっこよすぎて、これを見て桐山照史に惚れない人なんていないんじゃないかと本気で思った。
照史くんを好きになってもう7年も経つのに、なんで未だにこんなに好きなんだろうとか思うんだけど、桐山マリウスがかっこよすぎて、ああもうこれは好きだわしょうがないわってなんか納得した。
かっこよすぎて完敗だった(?)。
なんだろう、もう何もかも好きだった。
...なにこの何も伝わらない感想(笑)。
ベタな感想を言うとね、ファニーになりたかった。笑
マリウスがファニーを見る目が優しすぎて、ああ、あんな目で見つめられたいって思った。
照史くんて何気に今まで何回もキスシーンしてるんだけど、あんな普通の恋人同士のキスってほぼ初めてだったから、なんかこう、今まで感じたことのない言いようのない気持ちになりました(笑)。
あーそれにしてもマリウスとファニーが本当にお似合いでとっても素敵なカップルで大好きだった。
ファニーが可愛いの!!めっちゃ可愛いの!!
そして歌がめちゃくちゃ上手い!!
歌声がめちゃくちゃ綺麗!!
女神の歌声。浄化される感じ。大好き。
ファニーの歌声聞きに行ってたみたいな所ある。
私今までたぶんCMくらいでしか瀧本美織ちゃんを見たことなかったんだけど、今回の舞台で大好きになりました。
だから、マリウスとファニーのカップルが大好きだったから、あの結末はとっても切なかった...。
もうね、一幕終盤から号泣。
マリウスの気持ちもファニーの気持ちもわかりすぎて苦しすぎた...。
私がファニーだったら、私も同じことをするだろうなと思う。
でも、マリウスがファニーを想う気持ちも本当で。
あーーー苦しい......。
二幕の最後、
「♪お前は俺の恋人さ いつまでも そうだろ」
「♪そうよ」
「「♪生まれる前から死ぬ日まで」」
って二人で歌うの。
この歌がとっても好き。
一緒になれなくても、ずっと恋人...素敵...。
あそこから街人たちのマルセーユの歌に入っていくエンディング、すごい演出だなと思う。
街人たちの陽気な歌声と、マリウス・ファニー・パニスのコントラストがすごい。
あそこで帽子で顔を隠して泣くマリウスがすごく好き。
あれで絶対もらい泣きする私。
そしてマリウスが去った後、最後のファニーの
「マリウース!」
って叫びが本当に切なさが詰まっていて胸にぐっとくるの。
でも最後の最後、顔を上げて真っ直ぐに前を見据えるファニーの強い眼差しが忘れられなくて。
めちゃくちゃ好きだった。
マリウスとファニー推しだからパニスはやっぱり邪魔者なんだけど(笑)、パニスがもう本当に良い人すぎてまったく憎めない人で...。
あの、二幕でマリウスとファニーがキスした後にパニスが入ってきた時、自分を見て二人が同時に目を背けた時のパニスの気持ちを思うと胸が張り裂けそうで本当につらかった…。
それなのにマリウスに「元気そうで良かった」だなんて声をかけられるパニスの度量の広さよ......凄すぎる......本当に尊敬するよパニス...。
あとね、なんと言ってもセザールのかわいさよ。
回を追うごとにかわいくなっていってた気がする(笑)。
何回目かの時、 序盤のセザールと船長の喧嘩をマリウスが仲裁する所で、セザールがマリウスにしがみついてた時があって、息子大好きかよ!って愛おしくてにやにやした(笑)
どさまぎで甘えてんのかわいい(笑)
あと散歩(デート)行く所とか一幕終わりでマリウスとファニーが結婚すると思って泣くところとかね。
もうかわいくて大好き。
セザール「せがれ、よく言った」
マリウス「おぅ」
セザール「せがれがこう申しておりますので行って参ります」
このやりとりがなんか好きでした。
そしてなんと言っても二幕のマリウスからの手紙のくだりね...あそこ本当に大好き。
セザールのかわいさとファニーの女神ぶりが爆発してて大好きなシーン。
もちろん船のマリウスも含めて。
マリウスもファニーも「♪幸せです」って歌ってるくせになんでそんなに切なそうなんだよーーーもーーーバカーーー!!ってなる。好き。
ぐずぐず泣いちゃうセザールかわいい。
息子の前だとめちゃくちゃ強がるくせに。
ここでぐずぐず泣いてるセザールと、帰ってきたのにセザールに冷たくされて「なんでそんなこと言うんだよぉ。父ちゃんの顔が見たくて帰ってきたんだよ」って泣きそうになりながら言うマリウスがリンクして親子だなぁって思う。
泣き虫親子かわいい好き。
あと女関係になると下手な芝居する所もそっくりな不器用親子かわいい好き(笑)。
セザールとマリウスの親子っぷりも本当に自然で素敵だった...可愛かった...好き。
好きしか言ってない。笑
マリウスに対するファニーの気持ちにはめっちゃ共感したし感情移入したけど、自分自身はファニーよりマリウスに近いからマリウスに共感することが多かった。
結婚する一般的な幸せよりも自分の自由を取りたいところとか、優柔不断なところとか自分勝手なところとか。
最後、マリウスが一人でマルセーユを離れることを決意したように見えた直後、ファニーに
「一緒に行こう。子どももお前が連れてこればいい」
って言うの、クズかもしれないけど、なんであそこであんなこと言ったんだろうって考えたらわかった気がした。
マリウスが船に乗りに行く時、
「お前はパニスの金庫と、俺は海と結婚すればいいんだろ」
って言った時、マリウスはファニーに止めてほしかったんだと思うの。ファニーが止めてたらマリウスはきっと行かなかった。
だってファニーが「そうね」って言った時、マリウス、ショック受けてるんだもん...可哀想...。
だから、ダメ元で最後に言ってみたんだと思う。
自分も、ファニーも、後悔しないように。
ちゃんと本音を言って、お別れできるように。
だから私は、クズだなんて思わなかったよ。
諦めが悪くて聞き分けの悪いマリウスが、私は好きだったよ。
だって、人間だもん。
一方、そんなマリウスとファニーの傍らで上手くいってたプティとニャのカップルもめちゃくちゃ可愛かったです。
プティとニャの歌のところ、マリウスが舞台上にいるからあんまりじっくりとは見れなかったんだけど(笑)、可愛さはめちゃくちゃ伝わってきました!
トトの片想いも可愛かった(笑)
個人的には、二幕のマリウスが店の外うろうろしてる時に後ろでイチャイチャしてたプティとニャがめちゃくちゃ可愛くて好きでした。
プティ、ニャにプロポーズでもしたのかな?
ニャがめちゃくちゃ喜んでプティに2回も抱きついててめちゃくちゃ可愛かった...どうぞお幸せに...!
他にもたくさん登場人物がいて、一人ひとり書ききれないけどみんなとっても魅力的で素敵でした...!
セリフがない人も含め、誰か一人でも欠けてたらあの素晴らしい舞台はなかったと思います。
本当に目が足りなかった...もっと見れてたらもっといろんな気づきがあったと思うのに...悔しい...。
とにかく本当に本当に素敵な舞台でした!!
脚本・演出も、キャストの皆さんも。
作品自体にもキャストの皆さんのお芝居にも、愛が溢れてた。
誰も悪い人がいない、あたたかい舞台でした。
...だからこそ、とっても素敵な舞台だったからこそ、悔しい。
もしもまた再演があった時、そこに立っているのが照史くんではないであろうことが。
悔しい。
照史くんの低いまっすぐな歌声も、フラメンコも、二枚目役の姿も、この音楽劇『マリウス』だから見られた。
本当にありがたい経験をさせてもらった。
だから、次に繋げたい。
照史くんもこれから、
「この役を桐山さんに」
ではなく、
「桐山さんに是非この役を」
って言われる役者さんになる。
絶対なる!!
もっともっと素敵な作品にたくさん出る!!
だから、それを楽しみにしてる。
いつか、セザール役をする照史くんも見てみたい。
そんな夢が膨らむ、素敵な舞台でした。
今、この作品に出逢えたことは、私の中でも意味のあることだったので、私にとっても大切な作品になりました。
いつか、マルセーユにあるセザールのお店『カフェ・ド・ラ・マリーヌ』のモデルになったお店に行ってみたいなぁ...
【七夕のお願い】
マリウスが翼くんで、マリウスの子どもが照史くんの音楽劇『マリウス』続編が実現しますように!!
山田洋次監督!お願いします!!