虹を追いかけて

繋いだ手に導かれるまま

舞台『アマデウス』初日感想

舞台『アマデウス』初日を観劇した感想。

観劇後の考察も含め、思ったことをつらつらと走り書きしたものです。


※ネタバレあります。


私は『アマデウス』の舞台も映画も観たことがなく、まったくの初見でした。



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とっても見応えのある舞台だった。
いろんなことが計算し尽くされてて凄い。
導入と休憩への入り方が好き。
テーマパークのアトラクションのような、世界に入り込んだ感。


一幕のモーツァルトは、もうひたすらに小学校低学年の男子(笑)
ひどい(笑)
25歳だなんて到底思えない(笑)

でも二幕の、オペラの素晴らしさをキラキラした目で語るモーツァルトが本当に素敵で。
私は今の所あのシーンが一番好き。

モーツァルトがその場にいるお偉いさん方の真似をするんだけど、それがそっくりで!
照史くんの声色の幅広さと器用さを改めて思い知らされた場面。満足。

声真似だけじゃなく、全編通して声色の使い分けが素晴らしくて、「もう本当好き」って思った。


礼儀もなってないし汚い言葉も使うしハチャメチャなモーツァルト
でも、善も悪もなくただ本能のまま天真爛漫に生きている破天荒なモーツァルトは、欲望に塗れた常人とはまったく違う。
やはり、神の使いなのかもしれない。
でも、オペラで"人間らしさ"を描こうとしたモーツァルトは、やはり一人の人間なのかもしれない。
モーツァルトはただずっと、純粋に音楽を愛していただけ。


コンスタンツェもとってもチャーミングで、気概のある方ですごく素敵だった。

モーツァルトとコンスタンツェのバカップルぶり最高!

でもちゃんと愛し合ってて。
モーツァルトにコンスタンツェがいてくれて良かった。
コンスタンツェになりたい。笑


あとやっぱり松本幸四郎さんが凄かった。
何が、って上手く言えないくらい何もかもが。
台詞回しも存在感も何もかも。

照史くんは凄い舞台に出演しているんだと、空気感から伝わった。
松本幸四郎さんが35年前から演じ続けてきたこの舞台に自担が出演させていただけること、本当にとても光栄です。
照史くんを選んでくださり、ありがとうございます。


計算され尽くした舞台だから、アンサンブルの方達の力がすごく必要で、皆さん息ぴったりで、素晴らしかった。
ストップモーションめっちゃ好きです!



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私はやっぱり凡人だから、すごくサリエリに共感したし、同情した。


何者かになりたかった。
なれると思っていた。
でもなれなかった。


なんで、自分じゃなくてあの人が...
そんな嫉妬にかられることもたくさんあった。


何者かになれると思っていたけどなれなかった自分と、ずっと付き合っていかなきゃいけないんだ...
サリエリの行く末を見て、そう思った。


「名もなき人々を私はゆるそう」

サリエリの言う"名もなき人々"の中にはきっと自分自身も含まれていて、本当にゆるしたかったのはきっと、サリエリ自身なんじゃないだろうか。

そして、自分をゆるすことでモーツァルトのこともゆるしたかった…?


私も、私のことをゆるしたい。


今の自分はわりと気に入っているし、「私は私でいいんだ」って8割くらいは思えるようになったけど、やっぱり、「これでいいんだ」って思いきれない部分が消えない。


この舞台の観劇を通して、何か変われるかな...?


そんなことを、観劇後にぐるぐると考えている。



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とにもかくにも、素晴らしい舞台。

照史くん、また素敵な舞台作品に出逢わせてくれてありがとう。

一見の価値あり!
是非、たくさんのいろんな方に観ていただきたい舞台です。



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最後にひとつ言わせてください。





「だっこして」の破壊力やばい。